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不妊治療と診断されたけど、一体どんなことをやるの?
私赤ちゃんできないのかな…?
痛い治療をしないといけないの?
など疑問と不安でいっぱいになっていませんか?
晩婚化が進む昨今、不妊治療を行う夫婦の割合も増えています。
厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」によると、
令和3年(2021年)に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦の数は約4.4組に1組となっています。
実際に私も現在不妊治療を1年半ほど続けています。
結婚前や結婚してしばらくは当たり前にいつか赤ちゃんができるものだろうと思っていましたが、
結婚後1年以上経っても授からず不妊と診断され少しずつ不妊治療をスタートし、今に至ります。
4組に1組が不妊治療をする時代、決して一部の人だけの話ではなく誰にとっても身近な問題だと思います。
不妊かもしれない、不妊と診断された、年齢が心配 など今まさにどうしようもない不安に駆られている人もいるでしょう。
このブログでは、医学的な難しいお話は医師ではないためできませんが、
私が実際に辿ってきた不妊治療のステップをリアルな心境とともにお話していきます。
不妊治療は人によって様々、治療法、進め方、スピードなどが異なります。
ここでは私が調べたことや経験したことをお話しますが、
治療はネットの情報だけでなく、必ず主治医と相談しながら進めましょう。
不妊治療ではいろんな感情が巡ると思いますが、過度に不安がらず、
ストレスを溜め込まず、リラックスして進めていくことが望ましいです。
この記事を読んで、なんとなくこんな感じなんだなと全体像を理解するための参考に使ってもらえれば嬉しいです。
1人で抱え込まないで!一緒に頑張ろう!
そもそも不妊とは
”妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性交を行っているにもかかわらず、一年間妊娠しない状態”
(日本産科婦人科学会参照)のことを指します。
私も結婚してから避妊無しで一年以上経過しても授からず、
レディースクリニックで相談したところ、
「不妊に該当するから赤ちゃんが欲しければ不妊治療に進みますか?」と言われ、
詳しいことはよく分からないままスタートしました。
まずはタイミング法から
私の場合は、34歳で不妊治療をスタートしたのですが、
それまで排卵日などを意識したことがあまり無かったため、
まずは順当にタイミング法から始めました。
タイミング法は、基礎体温を毎日測り、排卵日を予測して妊娠しやすい時期にタイミングを取るというものです。
朝一に測るのですが、私はとてもめんどくさがり&忘れっぽいため、
何度も測りそびれることがありました。
特に最初は口に咥えて5分ほど待っていないといけない体温計を使っていたのですが、
待つ時間が耐えられず全然続けられませんでした。
その後、クリニックでおすすめされたオムロンの婦人用体温計に変えたのですが、
これがすごく良かったです。
咥えて10秒で結果が出て、専用アプリを利用すると、
生理日管理アプリ(ルナルナ)に自動連携されるため、
紙の基礎体温表に記入する手間もありません。
これから基礎体温を本格的につけていこうという方は、こちらの体温計をおススメします。
また、基礎体温だけでなく、排卵日を調べることができる「排卵日予測検査薬」を使うこともあります。
妊娠検査薬と同じように尿かけるだけで陽性陰性が分かり、陽性の場合、
当日夜~翌日に排卵が起こることが分かるというものです。
それらを活用しながらタイミング法を行い、一定期間妊娠が無ければ次のステップに進みます。
私の場合、タイミング法を試した期間は半年間でしたが、
年齢、心身の状態、不妊の原因など人によって期間は異なります。
投薬、注射
一定期間タイミング法を試して効果がなかったため、
卵の成長が遅い、排卵を正常に行えていないなどの可能性があるということで、
排卵を促す「排卵誘発剤」を飲むことになりました。
私の場合、生理開始日から5日目に5日間服用するクロミッドというお薬を処方され飲んでいました。
2周期くらいクロミッドを飲んでも効果がなく、次の周期からはHCG注射に切り替えました。
HCG注射も排卵誘発剤の一つです。
排卵日前に2日おきにお尻に3回ほど打ちました。
少しググっとお尻の筋肉が押されてるような痛みがありますが、
個人的には我慢できるレベルの痛みでした。
どちらも私は副作用などは全くありませんでしたが、人によると思うので
身体に合わないと感じたらすぐ医師に相談しましょう。
各種検査
投薬、注射を試す期間に並行して行った検査があります。
フーナーテスト、黄体ホルモン検査、卵管造影検査です。
これらの検査は、明確に順序が決まっているわけではないため病院によって実施するタイミングが異なると思います。
フーナーテスト
フーナーテストとは、性交後試験とも呼ばれますが、排卵予定日あたりで性交を行い、
3時間以内にクリニックへ行き、子宮頚管粘液を採取し、
顕微鏡で、運動している精子がどのくらいいるかを確認する検査です。
400倍顕微鏡の視野内に10匹以上いれば良好とされています。
私の場合、1回目は4匹とあまり良くない数値でしたが、
2回目には10匹でギリギリ良好レベルの結果でした。(どちらも結局妊娠にはつながりませんでしたが)
黄体ホルモン検査
黄体ホルモン検査は、排卵の1週間後くらいに採血をして調べます。
卵が着床しやすい環境を整える黄体ホルモンが正常に分泌されているかを調べる検査です。
こちらは特に異常なしの結果でした。
卵管造影検査
卵管造影検査は、精子と卵子が出会うための通路である卵管が正常に通過しているか、
癒着が無いかなどを調べる検査です。
月経が始まって7~10日目ごろに行います。
ネットで調べると卵管造影検査は痛いという人が多く私も怖かったのですが、
私の場合は全く痛みはありませんでした。
私の周りの不妊治療をしている友人数名も卵管検査では痛みはなかったと言ってたので
ネット情報だけで過剰に怯えることは無いと思いますが、検査後看護師さんに話を聞くと、
無痛の人もいれば、すごく痛がる人もいるとのことだったのでやはり多少の覚悟は必要かもしれません。
特に癒着がひどいなど、卵管が正常に通過していない人が痛いと聞きます。
人工授精
投薬を2か月、注射を2か月試しても妊娠しなかったため、人工授精に進むことになりました。
実はこの人工授精に進むタイミングはかかりつけのクリニックと意見が合わず、
ここで少し大きめのクリニックに転院することになります。
(この話はまた別の記事でお話しますね)
新しいクリニックでは、人工授精と並行して、まだやっておいた方がいい検査があると言われ行いました。
それが、精液検査、抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査、月経期の血中ホルモン検査です。
これらの検査はもっと早い段階で行う人も多いと思います。
精液検査
精液検査は男性の精液を採取し、精子の量や濃度、運動率などを調べ正常に自然妊娠可能な精液かどうかを調べます。
私の場合は、人工授精の際に精液を採取するため、人工授精とセットで精液検査も行いました。
精液は問題無しの結果でした。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査は、卵巣予備能検査とも呼ばれ、
血中ホルモンを調べて卵巣内に残っている卵子の数を調べる検査です。
卵の残り数を採血で調べることができると知った時はすごく驚きました。
AMH値=卵子の数は思春期にピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。
そのためAMH値が低ければ、早めに体外受精に進むなどステップアップを検討する判断材料になります。
実は私はここで、AMH値が異常に高く「多嚢胞性卵巣症候群」と診断され不妊の原因が発覚しました
この話はまた別の記事で・・・。
月経期の血中ホルモン検査
月経期の血中ホルモン検査は、以前に行っていた黄体ホルモン検査と同じく採血をして
血中のホルモンの状態を調べる検査ですが、黄体ホルモン検査は排卵後に行ったのに対し、
こちらは生理の1日目~5日目までに行います。
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体ホルモン)、PRL(プロラクチン)など
排卵や妊娠をするにあたって異常がないかをホルモン値で調べることができます。
この時、私のような多嚢胞性卵巣症候群の人はLHの値が異常に高く出ます。
これらの検査を行うのと並行して、1回目の人工授精を行いました。
当日の朝に精液を専用容器に採取し、クリニックに持っていきます。
精液を洗浄・濃縮して、子宮内に注入します。注入してからは自然妊娠と同じです。
自然に受精・着床するのを待つ形となります。
私の通うクリニックの場合、精液検査に1時間ほどかかり、
注入の処置自体は一瞬で、その後5分ほど内診台でお尻を上げて安静にして終わりです。
当日は、性交や激しい運動、お風呂はNGですがその他の日常生活は問題なくできます。
人工授精前には夫婦の同意書なども書かされるので、もっと大変な治療かと想像していましたが、
わりと処置自体はサクッと終わるものなんだなと感じました。
私は現在1回目の人工授精で授からず、2回目に挑戦しようとしたのですが
あることが原因で2回目は一旦自然妊娠で様子を見ようということになりました。
長くなるのでこれはまた別の記事でお話しますね。
体外授精・顕微授精
人工授精を数回試してもダメだったり、AMH検査で卵の数が少ないと診断された方、
精子がうまく作られない男性不妊症の方、卵管の癒着や内膜症など子宮内での妊娠が難しい方は、
体外受精や顕微授精へと進みます。
体外授精についてはまだ私は経験していないので、調べた内容でお話すると、
体外授精:卵巣から成熟した卵子を取り出し、採取した精子と卵子を人の手で受精(培養)させ、受精が確認できたら子宮に戻し、着床(妊娠)を待つ方法
顕微授精:卵巣から卵子を取り出し、質の良い精子1匹を卵子に直接注入させて受精させる方法
体外受精か顕微授精かを決める方法は、体験者の知人から聞いた話によると、
どちらも並行して一度試してみて授精率が高い方がその人に合ったやり方なので
(1回目で妊娠しなかった場合)2回目以降は合っていた方で進めていくとのことでした。
体外授精に関しては私も気になっていて今いろんな情報を収集しているところなので、
情報がまとまったら随時シェアしたいと思います。
おわりに
今回は経験談を織り交ぜながら、不妊治療の大まかな流れを説明しました。
個人の一つの経験談による情報ですので、参考程度に読んで頂き、実際に治療を進める際は
お医者さんと相談をしながら自分に合った進め方を見つけていきましょう。
ここに書ききれないエピソードやリスクのお話、治療中の気持ちなどは随時更新していきます。
実際に不妊治療の当事者になって初めて知ったことは非常に多くあり、
どうしてこんな大事なことがもっと理解されていないんだろうと社会に対して思うことも増えました。
費用・治療内容・心身への負担・仕事との両立の話など、
不妊治療のリアルを少しでも知ってもらい、
不妊治療を行う人たちがもっと心に余裕を持って治療に臨めるような社会になるよう
想いを込めて今後も記事を書いていきたいと思います。
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